2007年11月02日

インド式計算…じゃなくて、インド式税金取立て方法

ちょうど1年前の今頃になりますが、インド式計算が生まれた国、インドのビハール州では、ちょっとユニークな税金取立てるんるんが始まりました。日本のどこかの消費者金融のように脅したり、とある国営放送局のように一部の人間だけを抜き出して裁判所に訴えたりするのとは、ちょっと違います。と言っても、人を雇って税金を取り立てることには違いないのですが、ビハール州の税務署が雇ったのは、
 
ヒジュラexclamation×2


ヒジュラとは、「去勢した男性」とか「性転換した人」、「両性具有の人」などを意味するのですが、…ようするに、ニューハーフですね!!

そんななまめかしいお兄さんたちがサリー(←女性の民族衣装です)を着て、税金を滞納している店に集まて、歌って踊って大騒ぎ…るんるん

ちゃんとこれで効果があるらしく、わずか数時間で42万5000ルピー(約112万円)もの未払い分が徴収されたそうです。

ところで「ヒジュラ」とは、どんな存在なのかと言うと、ただのニューハーフではありません。ヒジュラというのは、子供の誕生祝いや結婚式などの場に出かけていって、 民謡や流行の歌や踊りで場を盛り上げ、祝福してまわる存在で、「神の使い」ないし「生き神」のように考えられてきました。ヒジュラは人々を祝福し、人々はお礼にお金やサリー、砂糖、小麦粉などをヒジュラに与え、地域の生活は成り立っていました。

しかし現在、結婚式はホテルなどで行なわれることが多くなり、ヒジュラの出番が減ってしまったのです。仕事を失ったヒジュラたちは、日常的に町に出て、商店や一般家庭を回って、商売や家族の繁栄を祈って稼ぐようになりました。しかし都市部で物乞いや売春する者が現れるようになると、次第にヒジュラは人々に蔑まれるようになり、そのため本来の仕事が更に減るという悪循環に陥ってしまったのです。

そう、このインド式税金取立ての影には、移り行く社会環境の変化があるのです。
posted by indoshiki at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | インドのあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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